ちいさなもくろみ

誰に向けるわけでもなく、それでも誰かに聞いてほしいこと。兼備忘録。

淡い金魚とガスマスクのこと

調子がいいのでもうひとつ。

先日、わたしの大好きなモノクロパンダからBa.森園の休止が発表された。

monoqlopanda.com

休止前最後のライブは福岡、四次元。

もちろん元々行くつもりでしっかり仕事も休みを取っていた。

 

 

モノクロパンダとは、私が再びライブハウスに通うようになってすぐに出会った。

空想委員会目当てで行ったイベントで初めて観て、その日に物販にあった音源を2種類買った。

酸素 と 金魚

物語が透けて見える歌、Vo.カンダさんの歌唱力、淡い世界観に反して攻めの演奏。

ついでに、空想委員会を出待ちしていた(今考えると迷惑な)わたしたち(空想Dr.テディさんからはちゃまと愉快な仲間たちと呼ばれている)に快く話しかけてくれたのがaddworksとモノクロパンダだった。

 

すぐにわたしはモノクロパンダのお客さんになったし、ライブハウスでメンバーに会えば一緒に酒を飲み、ライブを観た。

LILILIMITのRIPリリースのときも森園(ししょー)がいた。ついでにキドさんもいた気がする。ゲノブもいたっけな。今となってはレアメンバー。笑

 

そんな彼らが上京すると発表したとき、やっとか。と思った。

メンバーが替わり、紆余曲折あったものの、わたしは絶対に評価される。(べきだ)と絶対的な自信があった。

そうして3年ほど。ついにビクター傘下でデビューを果たした彼らだったのに、突然の森園休止。

もちろんバンドはサポートを入れて滞りなく活動を続ける。

けれど、わたしにとってはししょーのいないモノクロパンダが想像できなかった。

 

ライブ当日、モノクロパンダと親交のある未完成の感性主催ぴろり(多分わたしがこいつにモノクロパンダを教えたのに)と四次元へ向かい、つねまいさんからビールを受け取り、もちろん下手で観た。

 

一曲目が新曲、森園の最後なのにドライだな、流石カンダさん、と思った。

けど、そこからのセットリストはベースが効いた、いつものししょーが暴れまくる曲だったし、MCのカンダさんはいつになく元気がなかった。

Twitterでも、MCでも、終演後も、「森園はあくまで休止で必ず帰ってくる」と一番言っていたのはカンダさんだったように思う。

 

わたしはあくまで客で、脱退や休止に事情があるんだろうなあと思っても、バンドメンバーがいなくなっても(メンバーが失踪したバンドもたくさんある)、変化していくバンドとそれに伴って変わっていく楽曲を観続けることしかできない。

それでもわたしの大好きだったかたちでバンドがあったこと、プレイヤーとして彼らが存在したことは変わらず残り続ける。

 

いつかまた、形が変わったとしても、今度は客同士でも、またライブハウスで会えたらいいなと思う。

 

そしてモノクロパンダはこれからも続く、ステージの上で金魚のスカートを揺らしながら。